ブログで100万の秘訣ってなに?
詳しくはコチラ

グローバリゼーションと移民(1)

伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』(有信堂高文社、2001)〈11~16〉近年、盛んに議論されている経済的グローバリゼーション、つまり経済活動が国家の枠を超えて展開する現象は、単に多国籍企業や国際金融市場の発展と人の国境を越えた移動だけを意味するのではない。それは、特に1990年代以降に顕著になった「グローバル・ドリーム」の商品化のことである。つまり、商品の価値基準が有用性から審美性・記号性へと変化し、企業は映画・音楽・ツーリズムなどの象徴化・ブランド化・イメージ化された娯楽的商品を扱うようになったこと。これは経済活動の中心が生産から消費へと移り、しかも消費行為が地域や共同体における生命の再生産とは無関係に展開するようになったことを意味する。企業活動は商品の開発・生産・販売に関して地球的規模で展開する。そのマーケティング戦略は、たとえば、ニューヨークの富裕層を同地域の貧困層ではなく東京の富裕層と結び付けて、同じ所得水準に基づく越境的な消費者集団を創り出そうとするのだ。一方、国家の機能は企業活動が生む金融的・人的・環境的リスクの負担のみに限定される。そうしてリスクを回避しつつ、領土にも縛られず自由に移動する多国籍企業は、国際政治を左右する影響力さえもつ「21世紀の帝国」になりつつある。続きをみる
Source: Note 起業ニュース

リンク元

コメント

タイトルとURLをコピーしました