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初のファンドマネージャーにとって新型コロナ禍は「パーフェクト・ストーム」

つい最近まで、スタートアップの世界にネットワークがあり、厚い小切手帳を持っていれば、エンジェル投資家として会社に資金を提供するだけでなく、ファンドマネージャーとしてビジネスを始めることもできた。
内部事情に関する情報が自由に手に入るようになり、ベンチャーの世界が根本から変化しオープンになったことが大きい。急成長している未公開企業の株式を探し、株主としての地位が欲しい世界中の企業や個人から何十億ドル(何千億円)もの資金がシリコンバレーに注がれたこともプラスに働いた。
もちろん、はたで見るほど簡単でも単純でもない。過去10年間で力のあるファンドマネージャーが次々に現れたが、洪水ともいえるベンチャー業界への資金流入の多くはひと握りの実績あるプレーヤーがもたらし、運用資産残高は指数関数的に伸びた。実際、最近初めて資金調達した人に聞けば誰でも、資金調達プロセスは面白くもないし儲かりもしない、電話でほんの少し話せば調達なんか可能だと言うはずだ。ブルマーケット(強気相場)だったからだ。
世界を突然席巻した最悪の経済環境でいったい何が起こるのか。何よりもまず、自分でビジネスを始めたファンドマネージャーが、どんな計画でも後回しにすると言っている。Felicis Venturesを2006年に創業したAydin Senkut(エイディン・センクット)氏は「ポジティブになりたいし、もともと楽天的だが、資

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