台風19号の災害を受け、10月14~16日にアゴラにおいて「緊急放流、八ッ場ダム…今こそ「治水」を語ろう」、「一部議員でも錯覚。緊急放流は危険を回避するための方法だ」、「元国交省職員として言いたい!緊急放流に至るギリギリの判断」を投稿させていただきました。
多くの反響をいただき、治水政策に対するご理解をいただけたと感触を得ております。
※治水担当者の窺い知れぬ苦悩とは?(「荒川氾濫」より編集部引用)
そして台風19号、台風21号に伴う豪雨の被害によって、多くの日本国民が現状において治水対策がまだ十分ではないと認識に至ったと思います。
国が管理する一級河川のほとんどは100年に一度の大雨(このような頻度をL1(レベル1)といいます)、洪水に対応できるように整備を進めています。
東日本大震災の津波は800年に一度ともいわれ、L2(レベル2)といわれる1000年に一度の大雨のケースも検討するきっかけとなりました。
また地球温暖化に伴う気候変動は長期的に降雨形態を変化させると予測されており、国土交通省は気候変動を踏まえた治水計画に係る技術検討会において、その想定をどのようにすべきかを検討しています。
そして同検討会では「手戻りとならない」というキーワードの下、その想定に基づき、各河川で計画を再構築すべきとしています。
この検討会の前段となる研究に「国総研プロジェクト研究報告第56号 河川・
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これからの治水で悩ましい「悪魔の選択」とは?
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