本論からずれるのだが、朝日新聞10月16日の記事に誤りがあったので指摘しておく。
森ゆうこ議員「質問内容が流出」 政府側への事前通告(朝日新聞デジタル)
通告は、参議院規則で、会議での発言者に定められた義務である。
第91条 会議において発言しようとする者は、予めその旨を参事に通告することを要する。但し、やむを得ないときは、この限りでない。
他方、朝日新聞では、議員が通告をすることは、「法令などで定められた義務ではなく、あくまで「慣例」」と書かれている。なお、上記参議院規則は、Googleで、「参議院規則 通告」というキーワードで検索すると、数秒かからず誰でも読むことができる。
また朝日の当該記事で、通告は「各省庁の事前準備の負担軽減を目的」に、「質問内容を伝えるもの」としているが、「省庁の負担軽減」は通告の目的ではなく、通告をする際に議員がすべきスケジュール的な配慮の話だ。
もう少し補足すると、通告で足りない情報をレクで補足したりするが、いずれにしても「通告」や「レク」という形で「議員→各省庁」に質問前に質問内容の概要を伝える行為の本来の目的は、私は何度も述べているが、質問議員と省庁の質問内容の相互理解を深めることで、国会での議論を意味のあるものにするためだ。
イメージしやすいように、適当な創作事例をもとに解説しよう。
例えば、委員会や国会で質問する議員が、防衛省が平成24年度
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