「麻薬王」ことエル・チャポに終身刑の判決が7月に言い渡された。その後、彼は脱獄が絶対に不可能とされているコロラド州フローレンスにある刑務所ADXに収監された。次の「麻薬王」になるだろと米国麻薬取締局(DEA)が見ているのがネメシオ・オセゲラ・セルバンテス(通称エル・メンチョ、53歳)である。
懸賞金がかけられた「新麻薬王」エル・メンチョ(Univisionより引用)
エル・メンチョは現在メキシコで最も凶暴性が高いとされているカルテル「ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン(CJNG)」のリーダーである。彼はカルテルが蔓延るミチョアカン州のティエッラ・カリエンテ出身で、幼少の頃は家庭が貧困でアボガドの生産を手伝っていた。
90年代から麻薬の販売に従事するようになり、1994年には米国の北カリフォルニアの裁判所でヘロインの販売の罪で実刑3年の判決が言い渡された。服役を終えるとメキシコに戻りハリスコ州の二つの自治体の警官として働くようになった。しかし、麻薬との縁を切ることは出来ず、カルテル・ミレニオに加わった。当時のミレニオはエル・チャポのカルテル・シナロアと同盟のような関係を結び、麻薬の販売以外にシナロアの為のシカリオ(暗殺者)の任務も果たしていた。
(参照:es.insightcrime.org)
しかし、ミレニオのリーダーナチョ・コロネルが亡くなり、もう一人のリーダーオスカル・オルランド・
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