東京オリンピックのマラソン会場の札幌移設案が、いつの時点でIOCから開催都市の東京都に打診されたのか。まさかとは思ったが、小池知事にとっても本当に「寝耳に水」のことだったようだ。
2016年、IOCバッハ会長と会談する小池知事(都サイトより)
当初の報道があった16日深夜の時点で、小池氏はコメントを出し、「今回の突然の変更には、驚きを感じるところです」(朝日新聞デジタルに談話全文)などと唐突だったことを匂わせていたが、一夜明けた17日の囲み取材では、IOC調整委員会のコーツ委員長からの通告があったのが発表直前だったことを明らかにした(参照:日刊スポーツ)。
東京都はすでに都民の税金300億円を投入してマラソンコースに遮熱性舗装を整備するなど準備を進めてきた。筆者は小池都政を散々批判しているが、この問題については、都民の一人として、IOCの開催都市を愚弄するような一方的なやり口には強い違和感を覚える。小池氏は怒ってもよい。
しかし、憤懣やるかたなくなって、冷静さを欠いて致命的な政治的失言をするのはまずい。この日出席した連合東京の定期大会で挨拶した際、よりによって丸山穂高氏がこの夏にやらかした「北方領土」案件に触ってしまった。朝日新聞によると、
涼しいところでというのなら、『北方領土でやったらどうか』くらいなことを連合から声を上げていただいたらと思うわけです。
と発言してしまったという
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マラソン移転:小池知事「都政史上最大のブーメラン」にキレて失言
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