10月4日の日経一面に「企業年金70歳まで加入」とあります。これを読んでぱっと何を意味するか、説明できる方は年金についてしっかり理解している方だと思います。
ご存知の通り、日本の年金は3階建て方式です。1階部分は国民年金で20-60歳が全員加入、2階部分は厚生年金でお勤めの方が加入、3階部分が企業年金と言われるものですが、一定年齢以上の方には厚生年金基金という言葉の方がなじみがあると思います。
写真AC:編集部
厚生年金基金はバブル崩壊後、運用成績が悪化、解散するところが相次いだため、それに代わる3階部分として確定給付企業年金と確定拠出年金という二種類が出来ました。特に確定拠出年金は日本型401 kとして知られていますが、この3階部分の加入者は1700万人強にとどまります。国民年金の6745万人、厚生年金の4430万人に比べて少ないという感じがすると思います。
こう見ると実はお勤めの方は個人事業主より老後の安定感という意味ではかなり楽な設計で更に一流企業で頑張った人はもっと楽になるという仕組みになってきています。というのは3階部分の企業年金は同じ会社に勤めていることが前提であり、子会社出向はダメなんです。その条件の中で今回、70歳までそれを延期するということは転籍せず、本体企業で70歳までずっといる場合ということになります。
これ、実態に即しているでしょうか?金融機関にお勤めの方あ
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勤め先と年金と老後問題
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