アダストリアがオムニチャネルサービスの導入を2020年以降へ延期。中間期のEC事業は売上202億円で16%増
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アパレルブランドを展開するアダストリアは、2020年2月期に予定していたオムニチャネルサービスの導入を来期以降に延期すると発表した。8月に起きた自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」のシステム障害が発生したことが影響した。
アダストリアは2020年2月期の重点施策として、オムニチャネルサービスを導入する方針だった。ECで購入した商品の店舗受取、Web上での試着予約、ECで購入した商品の店舗での返品などを予定していた。
しかし、「.st」は8月1日のリニューアルに伴い、システムの不具合が発生。8月8日から9月12日までECサイトとECアプリを休止した。9月12日にリニューアル前の旧システムに戻し、サイトの運営を再開した。
受注キャパシティの拡大やサービス拡充を目的に、新たなシステムへ移行する計画だったが、システム障害によって新システムへのリプレイスが頓挫。オムニチャネルサービスの導入時期の延期を余儀なくされた。
自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」の状況(画像はアダストリアの2020年2月期上期決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
オムニチャネルサービスの延期による下期業績への影響は、現在精査中としている。
アダストリアの2019年2月期におけるEC売上高は、前年同期比16.0%の202億円。アダストリア単体に占めるEC売上高の比率は19.4%で、前年
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