『がん消滅』という、小松左京氏の「日本沈没」ような、SFチックなタイトルの講談社α新書が、今日20日から書店に並ぶ(かもしれない?)。恥ずかしながら、私が著者である。
がん消滅 (講談社+α新書)
読者の手に取ってもらう処から始まるので、出版社が目を引くようなタイトルにしたものだが、小心者で控えめな性格の私には、「こんなオーバーなタイトルでいいのか……とドキドキするようなタイトルだ。
内容は、がん医療革命につながるゲノム、リキッドバイオプシー、免疫療法、そして、人工知能を利用すると医療がどのように変わっていくのかをごく一部紹介している。できる限りわかりやすく解説したものだが、おそらく、やっぱり難しくてわかりませんと言われるだろう。
その場合でも、ぜひ、第5章の私の現在に至るまでの思いをまとめているので、その部分には目を通してほしいと願っている。「がん患者の生存率を上げる」ことが私の生涯のゴールである。
私の頭の中には、そのための青写真が描かれているが、永田町や霞が関の青写真とはずいぶん乖離している。地球儀規模の世界を見ているのか、千代田区の地図を見ているのかくらいの違いがある、あるいは、私が幻想を見ていて、国会や役所が超現実的な世界を見ているのかもしれない。私が見ているがん医療は、一部の例外的な患者さんを通してであり、絶対多数のがん患者さんは今のがん医
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『がん消滅』 生存率上昇へ 私の青写真
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