電気というのは考えれば考えるほど不思議な商品です。皆さん、例えば八宝菜が食べたくなって、八百屋さんに白菜を買いに行くとします。当たり前ですが、白菜の値段は毎日変動します。誰もそれを疑いません。だから安ければ買うし、高ければ買うのをやめて、ジャガイモが安ければ、肉じゃがに方針変更するかもしれません。
一方で、電気の値段は余程のことがない限り、一定です。例えば東京電力の標準的なプランだと1kWhあたり約30円です。しかも、消費者は、原則として、いつどれだけ使っても自由な訳です。しかしこれはとても不思議です。
例えば、台風直後でどんなに白菜が品薄になっても、あらかじめ決めた値段で好きなだけ白菜を買えるようなものです。これでは、青果市場から時価で仕入れる八百屋さんはたまったものではありません。しかも品切れになるのは許されないので、多めに仕入れなければいけません。
これを経済用語で言えば、コールオプション、すなわちいつでも好きなだけあらかじめ決められた価格で「買う権利を買っている」のです。皆さんはラッキーと思われるでしょうか?
しかしうまい話には必ず裏があります。電力会社もバカではないので、絶対に損しない料金を定めています。つまり、消費者は電力会社の背負うリスクの分だけ、原価よりも高く払わされているのです。これが一重目のリスクプレミアムです。
ところが、電力自由化で、発電会社と小売会社に分
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電力自由化で電気料金は下がるのか?鍵を握るのは蓄電池
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