19日付の共同通信に以下のような記事が掲載された。
東シナ海の公海上で5月、中国軍の戦闘機が海上自衛隊の護衛艦を標的に見立てて攻撃訓練をしていた疑いの強いことが18日、分かった。複数の日本政府関係者が証言した。政府は不測の事態を招きかねない「極めて危険な軍事行動」と判断したが、自衛隊の情報探知、分析能力を秘匿するため、中国側に抗議せず、事案を公表していない。現場での偶発的軍事衝突の懸念があり、緊急時の危機回避に向けた仕組み作りが急がれる。
2014年、自衛隊機に異常接近した中国の戦闘機Su-27(防衛省サイトより)
これが事実であれば、極めて重大な問題と言わなければならない。それは、中国軍の行為もさることながら、これを軍事上の秘密として非公表としたわが国政府の判断についてである。情報に関わる能力の秘匿と国家の安全を秤(はかり)に掛ければ、国家の安全が重いに決まっている。今回の政府の判断は、本末転倒の誤認識による重大な過ちだと指摘しなければならない。
そもそも、軍事訓練というのは自国の軍隊同士が行うものであり、異なる国家間が相互に了解した上で共同訓練を実施するものでない限り、自国以外の軍隊に対して軍事的敵対行動を実施した場合、これは訓練とは全く異なる「軍事的挑発行為」以外の何ものでもない。
仮に、今回のような行為が訓練という位置づけで収まるのならば、「北朝鮮による日本領土越えの弾道ミ
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中国戦闘機による海自艦艇への模擬攻撃は訓練ではない
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