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ペソ急落のアルゼンチン情勢:市場の力を侮ってはならない

経済ニュース
先週は、世界の金融市場がアルゼンチンの国内政治情勢による大きなショックに見舞われた一週間でした。アルゼンチン・ペソが急落し過去最安値を付けたのをはじめとして、アルゼンチン関連の金融商品の価格の非常に荒い動きが見られました。
flickr:編集部
特定の国の状況について、コメントをする立場ではありませんが、今のグローバル化が進んだ状況の中で、日本の経済についても、世界経済、金融市場の動きと無縁ではいられません。
今回はアルゼンチンにおいて通貨の急落が見られたわけですが、新興国をはじめとして、「リスクの芽」となるような「歪み」が生じていないか、常に状況を注視していくことが政府、特に通貨当局、金融当局には求められます。
一般論として言えることがあるとするならば、「市場が注目するような不均衡や経済状況がある場合にはその国の金融市場は発火点が低くなる」、「決して市場の力を侮ってはいけない」ということに尽きるのではないかと思われます。
一旦市場に火がついて連鎖的な動きが始まり暴走を始めれば、いくら国際的な連携体制が確立していたとしても、政府当局が短期的にできることには限界があります。市場が落ち着くまで、様々なものが巻き込まれ無傷ではいられなくなります。
また金融市場がある限り、いくら様々な規制をかけたとしても、レバレッジをゼロにすることはできませんし、何らかの形の負の連鎖が起こることは不可避で

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