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アイデアとは差分である。「爽」で新たな食体験を生んだ発想の原点

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アイス商品としておなじみのロッテ「爽」。その商品をキャンバスに見立て、“食べる”だけでなく“お絵かき”を楽しむキャンペーンが話題となりました。

お絵かき専用のスプーンも制作されたこの企画は、「爽」の売り上げに貢献しただけでなく、新たな食体験を提案したとして、ADFEST(アジア太平洋広告祭)2019のブランドエクスペリエンス&エンゲージメント部門で金賞を獲得し、世界でも高く評価されました。

同キャンペーンのクリエーティブディレクターを務めたのが、電通の小布施典孝氏(第3CRプランニング局 グループ・クリエーティブ・ディレクター)。人気アイスをキャンバスに見立てた新たな食体験のアイデアはどう生まれたのか。その発想の裏側に迫ります。


小布施典孝氏(電通 第3CRプランニング局)


注目したのは、「爽」の個性である“四角い形”

──どのようにして企画のアイデアが生まれたのでしょうか。

僕らのチームは、3年前から「爽」のリブランディングに携わっています。ロングセラーの同商品ですが、その分“当たり前にあるもの”というイメージが定着しつつありました。そこで、もう一度ブランドの輪郭をハッキリさせて、存在感を発揮させるのが狙いでした。
 
リブランデ

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