腸内には多くの種類の細菌が存在しており、それが種々の疾患に関係していることがわかってきている。その腸内細菌を調べて、病気などとの関わりを調べる研究がブームとなっている。
治療と関係するものでは、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)患者に、健康人の腸内細菌を飲ませる(他人の排泄物中の細菌を飲むのはかなりの抵抗があるのでチューブから注入する)と、炎症性疾患が劇的に改善する例が知られており、腸内細菌がわれわれの免疫機能に影響を与えることは確実だ。
今週のNature誌には、腸内細菌内にある酵素が、薬剤の代謝(分解や、時として活性化)に関連するため、薬剤の効果や副作用に影響を与えるかも…という内容の論文が出ていた。なるほどと思う一方で、????が沸き上がってきた。今、調べられている腸内細菌の大半は大腸に存在するものではなかったのか?
私の理解では、薬剤は胃、もしくは小腸から(面積的には小腸の方が大きい)吸収されるのではなかったのか?そして、一般的には溶けていなければ吸収できないので、固形状の便になると吸収されないのでは???確かに座薬という肛門から挿入して、直腸から吸収させる薬もあるが。
と、どうでもいいようなことを考えていた時に、「これは座薬ですので」と言われて、座薬を座って飲んだ患者さんが、飲みにくいと訴えたという嘘のような本当の話があったことを思い出した。最近は腸内細
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猫も杓子もマイクロバイオーム研究
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