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天に仕える

江戸時代の儒学者・佐藤一斎は『言志四録』の中で、「自ら欺かず。之れを天に事(つか)うと謂(い)う…なによりも自分で自分を欺かず、至誠を尽くす。これを天に仕えるという」(『言志耋録』第106条)と言っています。「天に仕える」とは私として一言で言えば、仕事を通じ世のため人のために役立つことをする、というのが具体的な意味ではないかと考えます。
私は嘗て、『何のために働くのか』という本に次の通り書きました--東洋思想では、仕事とは天命に従って働くことだと考えます。仕事という字を見てください。「仕」も「事」も「つかえる」と読みます。では誰に仕えるのかといえば、天につかえるのです。天につかえ、天の命に従って働くというのが、東洋に古来からある考え方です。
働くとは「傍楽」であり、その行いによって「傍(はた)を楽にする」こと、つまり社会のために働くことであり、「公に仕える」ことです。日本の伝統的な仕事に対する考え方とは、正に「公に奉ずる」というものです。日本人が好んで使う「志」という字に、それはよく現れています。志は十に一に心と書きますが、此の「十」は多数のことで一般大衆を意味し、「一」は多数の取り纏め役でリーダーあるいはリーダーシップを意味します。
つまり志とは、「理想を掲げリーダーシップを発揮して大衆を引っ張って行く。そういう責務を持って、世のため人のために尽くすもの」だと私は定義しています。

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