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拳銃強奪男の親の責任を考える

経済ニュース
社長候補の座を返上?
大阪吹田市の交番で起きた拳銃強奪事件の犯人は33歳の男でした。定職に就かず、心療内科にも通っており、両親は日々の生活や行動に頭を悩ましていたに違いありません。成人した息子が凶悪事件を起こした場合、親はどう責任を果たせばよいのか、果たせるのか、はらはらしている親は少なくないはずです。
関西テレビの本社社屋(Wikipediaより:編集部)
父親は関西テレビの常務(63)で、社長候補だったそうです。株主総会での留任が決まっていたのに、息子の事件で責任を感じ、辞任、退社しました。関テレは関西の上位テレビ局ですから、恵まれた家庭だったのでしょう。息子の凶悪事件で、親は出世の道を棒に振る。「辞任は本人の意思を尊重した」と、会社側はいっており、自発的な行動です。母親は事件に茫然としているはずです。
先日、引き込もりの長男(44)との諍いが絶えず、農水省の元次官(76)が思い余って殺害した事件があったばかりです。中高年の引きこもりが61万人、4分の3が男性だそうです。悠々の余生のはずが死ぬまでの刑務所暮らしに暗転するのでしょうか。恵まれているはずの家庭で、このような事件が続くのは、社会の断面図でもあります。
他人事ではない思う親たち
これから出世の仕上げ段階に入ろう、あるいは余生を楽しもうという矢先に、家庭内の深刻な問題が事件となって暴発する。こうした問題のすそ野は広がって

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