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安倍首相の「適温感」を、出身校の成蹊学園から考える

経済ニュース
安倍首相が伊藤博文の在任日数を抜いて歴代3位になったとのこと。
「安倍首相「国民に感謝」在任日数歴代3位」(産経新聞)
お札の肖像にまでなった憲政史に残る初代首相を抜くということだからただ事ではない。近年だけ考えても短命の政権が続いた時期も少なからずあったのだ。安倍首相が支持される理由は様々あるだろうが、まずは国民が「悪夢の」民主党政権の残像にこりごりしている反動や、自民党内に強力なライバルがいないことなど外部要因が考えられる。
官邸サイトより:編集部
だが何よりは、第一次安倍政権を不本意ながら1年という短命に終えざるを得なかった痛恨を自らの政治的使命感に昇華させての気迫が、政治家としての説得力につながっているのではないかと感じる部分が多い。一度目の政権終了の2007年9月から第二次安倍政権が始まった2012年12月までの5年余りの時間、実力を養いながら時を待つ期間を「雌伏(しふく)」というだろう。だが安倍首相を理解すべきときには、さらにもうひとつのキーワード「凝念(ぎょうねん)」という言葉が思い浮かぶ。
「成蹊」育ちの意味するもの
学生時代は「学歴で人はわからない」などと青臭くもうそぶいていた私だが、社会人になりその人となりを切実に理解する必要に迫られると、他の多くの属性に比べて「学歴」や「出身校の校風」による人物の推量がやはり何よりあてになることを経験的に体感することとなった。

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