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オーストリア、極右・自由党が分裂の危機

経済ニュース
オーストリアの極右政党「自由党」が分裂の危機に瀕している。直接の原因は、シュトラーヒェ前党首のイビザ島スキャンダル事件だ。
自由党党首のシュトラーヒェ副首相が野党党首時代の2017年7月、イビザ島で自称「ロシア新興財閥(オリガルヒ)の姪」という女性と会合し、そこで党献金と引き換えに公共事業の受注を与えると約束する一方、オーストリア最大日刊紙クローネンの買収を持ち掛け、国内世論の操作を唆すなど暴言を連発。その現場を撮影したビデオを独週刊誌シュピーゲルと南ドイツ新聞が今年の5月17日、報じたことから、オーストリア政界に激震が走った。
シュトラーヒェ氏の辞任を受け新党首に就任したノルベルト・ホーファー氏(2019年5月19日、自由党公式サイトから)
シュトラーヒェ氏は同月18日、クルツ政権下の副首相のポストと共に、党首の辞任を表明。最終的には、クルツ首相が率いる国民党・自由党の連立政権は解消され、前倒しの総選挙実施となったことはこのコラム欄でも紹介済みだ。
自由党は先月26日の欧州議会選では2014年の前回比で得票率1・63%減だったが、大きなダメージを受けずに済んだばかりだ。自由党はノルベルト・ホーファー新党首のもと9月実施予定の早期議会選に集中する予定だった。
そこに新たな問題が生じた。シュトラーヒェ氏が欧州議会選の党リストで最下位に登録したが、選好投票で同氏が4万4750票を獲得、

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