書籍内の画像より引用しています誰でも失敗の経験はあるはずです。自分の不手際やミス、勘違いなどで、相手を怒らせてしまった経験は、多くの人が持っているでしょう。自分が失敗をしなくても、同僚や部下、上司のミスを自分が負うことになり、謝罪しなければならない場面もよくあります。
ここでまず覚えておかなければならないのは、「真実」と「世間のイメージ」は必ずしも一致しない、ということです。
ミスやトラブルが起きたとき、誰が真犯人なのか、何か真の原因なのかという「真実」は、たいした問題ではありません。それよりも、人々はその後の謝罪に対する姿勢などから抱くイメージのほうで判断します。このことをよく理解せず、失敗への対処方法を間違え、火に油を注いでしまうことは珍しくありません。
部下のミスでトラブルが起きたとき、「これは部下のミスです」と真実を述べても、相手はあなたに対して誠実さを抱かないでしょう。上司としての自分の責任逃れの弁明をしているようにしか聞こえません。誤った謝罪を続けると、いくら謝ったつもりになっても相手の不信感をぬぐうことができず、やればやるほど不利な状況に陥ります。
謝罪のやり方ではっきり明暗が分かれた事例としては、「日大タックル問題」が挙げられます。ここで焦点になったのは、この反則プレイを選手が独断で行ったのか、それとも監督やコーチの指示があったのか、というところでした。この一件では
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