池袋老人暴走事件の遺族の方の会見があった。事件から一カ月たち、「生き地獄」と描写した状況を伝えてくれた。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=lwwu59i9TTI]
会見を開いた遺族の方の勇気に感銘を受ける。悲しいことだが、こうした現実が、この事件の不条理を物語っている。こうした現実も知られていくべきだ。敬意を表する。
俳優の風見しんごさんのように、継続して事故と向き合って伝え続けてる方もいらっしゃる。だが突然の事故に遭遇した一般の方には、こうした方法もとれない場合が多いだろう。
裁判も終わらないどころか、うっかりすると始まらないうちに、加害者のほうはこの世界から去る。それなのに被害者のほうが取り残され続ける。数多くの戦争、犯罪、災害、事故の不条理の度合いに程度の違いがあるとは言えないが、老人暴走事件にわれわれが受ける不条理感は、半端ではない(過去記事『暴走老人に対する抑止力の確保は、日本の国益』)。
大津市の園児殺傷事件の際の記者会見のあり方をめぐって、マスコミ批判が巻き起こった。「国民の知る権利」なるものを持ち出す識者の方々もいた。正しくは「伝える義務」のことだろう。権利あるところに、義務がある。マスコミは権利行使の代行者というよりも、社会的に意義あることを伝える「義務」の遂行者のはずだ。「国民」などといった集合的な他人の権利の代
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池袋老人暴走事件の遺族の方の会見とマスコミの伝える義務
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