独週刊誌シュピーゲル先週号(4月20日号)は特集「誰がそんなものを信じるか」という見出しでキリスト教の現状を辛辣に報告していた。このコラム欄でも「無神論者の牧師が日曜説教をする時」というタイトルでシュピーゲル誌の記事の概要を紹介した。
ところで、そのシュピーゲル誌最新号(4月27日号)は先週号の記事に対する読者の声を掲載していたが、神の存在、キリスト教の教えを擁護する声が多かったのには驚いた。特に、過去の音楽、絵画、建築の背後に創作者の神への信仰があったことを想起させる読者の声には「まったくその通りだ」と相槌を打ったほどだ。
ミケランジェロの作品「ピエタ」バチカンのサン・ピエトロ大聖堂内(ウィキぺディアから)
世界の音楽、絵画、建築にはキリスト教の影響が深く刻み込まれている。神への信仰が作曲家、画家、建築家のインスピレーションを鼓舞し、多くの作品を生み出していったことは事実だ。キリスト教文化の影響が皆無の音楽や絵画などの芸術作品は欧米社会では見つけるのが難しいだろう。
神童・モーツアルトは出身地のザルツブルクの大司教を嫌っていたが、彼が作曲した多くの作品にはやはり神への信仰からのインスピレーションが見られる。バッハのアヴェマリアだけではない。ミケランジェロの絵画は聖書の物語を描いた作品が多い。その絵画をみた多くの人々は国、民族を超えて感動を受けている。
逆に言えば、キリスト教が存在
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ミケランジェロはもう生まれないか
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