なぜいま、 “喜び”をもたらすコンテキストが必要なのか
電通メディアイノベーションラボは、2月に『情報メディア白書2019』(ダイヤモンド社刊)を刊行しました。
巻頭特集では「平成の30年 情報メディアの変貌と革新」と題して、メディアの利用者動向とビジネス動向の両面から、現在へと至るメディアの歩みを振り返っています。
連載の第3回から第5回(今回)までは、平成の30年間を通じて情報メディアが私たちの社会へともたらした価値(豊かさ)について、三つの「C」、Communication(コミュニケ―ション)、Content(コンテンツ)、Context(コンテキスト)をキーワードとする読み解きを進めています。
今回(第5回)は、その締めくくりとして、3つ目の「C」、Context(コンテキスト)の観点を取り上げて30年を振り返ります。
【目次】
▼コンテキストの可能性を広げるのが情報メディアの役割
▼暮らしにスマートで便利なコンテキストがもたらされた
▼高度なレコメンドエンジンの時代だからこそ人による後押しの力が重要
▼新たなコンテキストとの出合いは体験型から?
コンテキストの可能性を広げるのが情報メディアの役割
「コンテキスト」は「文脈」とよく訳されます。コンテキストとは何か、ということについてはいろいろな考え方がありますが、ここでは「日常生活の場面で私たちを取り巻く状況と、その中で私たち
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