あす(4月20日)発売(大手書店は本日から)の『令和日本史記』(ワニブックス)は神武天皇から新陛下までの126代の天皇についての項目のタイトルを寸評のかたちで工夫して掲載しているが、近代の天皇については以下のように綴った。読者の皆さんにとっての歴代の陛下はどういうイメージか改元を機会に考えていただいてはどうだろうか。
左上から時計回りに 御代代わりを控える皇太子様と天皇陛下(宮内庁サイト)、明治、大正、昭和の歴代天皇(Wikipedia)編集部
明治天皇:近代国家樹立に不可欠だった究極の調停者
大正天皇:開かれた皇室への道を拓かれた人間性
昭和天皇:言葉の重さで国体を護られた帝王学の体現者
平成の明仁陛下:伝統的な儀式や祈りの重視とリベラルな姿勢
令和の徳仁陛下:留学経験で得られた国際性と家族への深い愛情
近代史を語るにあってそれぞれの時代の天皇陛下について客観的に論じることが必要なはずだ。しかし、片方にあたかも完全無欠の存在であるがごとく大事にしたいという立場があり、反対にまったくの操り人形でしかなかったとか、逆に戦争など不都合な出来事に積極的に関与されたことがなお隠されているのではないかと悪く言うことにしか情熱を傾けない向きもあってそのふたつの立場は議論を交わすこともない。
だが、当たり前のことながら、天皇陛下といえども完全無欠で常にひとつだけしかない至高の判断をされていたは
コメント