メークにもっと自由を。 常識を変え、市場を創り出したジェンダーレス男子。
電通ギャルラボが提案する「ジャンル別イノベーター※1」を活用したマーケティングを探る本連載。第4回は、昨今拡大している「男性向けコスメ市場」に注目。メークといえば女の子が楽しむもの、というイメージが強いですが、その常識はだんだんと変化してきています。その背景には、男女の境なくメークやファッションを自由に楽しむ“ジェンダーレス男子”の存在がありました。
そんなジェンダーレス男子を代表する、こんどうようぢさんと、ブームの仕掛け人であるプロデューサーの丸本貴司さんをお招きし、いかにして新ジャンルをつくったのか、マーケットにどのような影響を与えているのかについて伺いました。
※1ある特定の分野においてオタク的知識を持ち、その分野において市場を動かす鍵を握っている影響力の高いインフルエンサーのこと
丸本:そもそも、ようぢ本人は自分のことをジェンダーレス男子だと言っていたわけじゃないんです。大阪から上京してきて最初の撮影のとき、他のモデルたちのレベルを目の当たりにして自信喪失して、コンプレックスを隠すためにメークを始めました。
2014~15年頃ちょうどファッション業界で「ジェンダーレス」というワードが話題になってました。「ジェンダーレス男子」というツッコんでもらいやすい言葉も含め、最初はひとつのファッションス
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