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「就活兄貴」が推奨する、やらない就活、捨てる就活とは?

経済ニュース
政府は新卒の求人倍率が好転していると宣伝しているが、実際の求人は1割の学生に集中し、9割の学生がこの枠から外れて塗炭の苦しみにあえいでいる。今回は『就活兄貴の非常識な就活 悩める9割の就活学生を救う!!』(みらいパブリッシング)を紹介したい。著者は、饗場俊行 (あいばとしゆき)さん。別の名を『就活兄貴』というらしい。
筆者は、企業の採用に関わる仕事を20年以上行い、関連書籍も出版しているが、「新卒採用ほどムダなものはない」と考えている。とくにエントリーシート(以下、ES)ほどムダなものはない。就活関連書籍を読むと、企業へのエントリーを絞ることが推奨されている。しかし、エントリーを絞ると、チャンスを棒に振る危険性がある。
学生に講義をする際には、「エントリー時は可能な限り多くの企業に申し込むように!」と指導している。効率良く就活を進めるには、ESにかける時間を削減することが必須である。ESの内容が素晴らしくても内定に及ぼす影響度は希少である。そんなものに時間をかけるのはムダということになる。
就活を効率良く乗り切るには、業界別に数パターンのESを用意しておけばいい。自分が思うほど、差別化したESなど書くことはできない。内容は平易なもので十分である。なまじっか、ESのようなものに時間をかけるから、お祈りメールが来た時にショックを受ける。エントリーするために最低限の体裁を整えておけば、問

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