スイスの世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)が今月22日から開催されるが、トランプ米大統領は10日、政府機関の一部閉鎖などを理由にダボス会議の参加を見合わすと表明したことは、トランプ大統領のダボス会議参加を期待していたスイス政府関係者や欧州メディアにとって残念だったろう、と考えていた。だが、そうでもないらしい。「これでダボス会議は落ち着いて世界的諸問題を話し合うことができる」と喜ぶ声が聞かれるのだ。ダボス会議関係者によると、今回はトランプ氏だけではなく、マクロン仏大統領も参加しない。
スイスインフォによると、スイス公共放送(SRF)のフレディ・クシュタイガー氏は、「トランプ氏の参加はダボス会議を豊かにするというよりは負担になるだけだ。建設的な提案をするわけでもなく、ダボス会議という華やかな舞台を利用して自分の主張を世界に宣伝するだけだからだ」と厳しく語る。要するに、「ダボス会議で単なる華やかさを添えるだけの大物の出席は必要ない」というわけだ。
クシュタイガー氏は、「トランプ氏の欠席を、2019年ダボス会議を成功に導く好機とすべきだ」とまで言い切る。クシュタイガー氏の発言は「単なる強がり」から出たものではないらしい。
スイスインフォの記事を読んで考えさせられた。世界各地で毎年、大物政治家が参加する国際会議や各種の首脳会談が開催されるが、それらの会議を通じて実質的な政治問題や経
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