広告効果最大化に向け、140ターゲットの視聴率を予測する「SHAREST」
現在、人工知能(AI)を用いて将来のテレビ視聴率を高精度に予測する「SHAREST」(シェアレスト)というシステムの開発を行っています。今回は、この開発プロジェクトについて、ラジオテレビビジネスプロデュース局の岸本渉から紹介します。
■未来の視聴率が予測できるってホント?
現在、私たちを取り巻くメディア環境は非常に激しく変化しています。その中にあっても、視覚と聴覚に同時に訴えかける「テレビ」というメディアが持つ広告効果、一斉に同時に多くの人々に同じメッセージが届けられる媒体としての力は、唯一無二のメディアと呼べるのではないでしょうか。
一方で、そのテレビメディアにおいて、「ターゲットの視聴“割合”が高い番組を特定し、そのような、商品の購買にプラスの影響が強い番組で、CMを流したい」というクライアントサイドのニーズが日に日に高まっています。
例えば、男性の若年層をターゲットにした商品の訴求であれば、このターゲットの視聴割合が高い番組を特定して、その番組でCMを流したいというニーズです。
その際、ある番組の過去の視聴率データを純粋に参照したとき、男性若年層の視聴割合が高いと見込まれたとします。そうすると、その番組で男性若年ターゲットの商品CMを流すことになるわけですが、実際には、このターゲットの視聴率は、放送時においては低い
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