まず注目したいのは、今回の問題が文在寅政権の支持率が下がる段階で発生した出来事だということだ。
日本側が動画を公開した28日、非武装地帯を視察した文大統領(Facebook:編集部)
これまで韓国の多くの大統領は支持率が下がるたびに反日感情を煽ってきた。金泳三、盧武鉉、李明博各大統領がそうだったが、文在寅大統領も今年、国際観艦式での海上自衛隊の旭日旗問題、徴用工判決、慰安婦財団の解散、竹島(独島)防衛訓練などで、反日感情を煽ってきた。それでも支持率低下が止まらず、最近の調査では初めて〔不支持が支持を上回った]。
今回の問題で、韓国の大型駆逐艦が日本の哨戒機に火器管制レーダーを照射したのは事実だろう。日本のP1哨戒機はRER(レーダー・ワーニング・レシーバー)装置を装着しており、相手の艦艇から火器統制レーダーが照射されると、警戒ベルが鳴り、赤ランプも点灯する。記録も残る。
ただ、本当の威嚇状況ではなかったと思う。火器管制レーダーを照射しただけで、艦砲を哨戒機に向けエイミング(照準)したり、ミサイルを発射寸前のロックオン状態にはしなかったからだ。それでも日本が強く反発するのは納得できる。それだけ日韓関係が悪化しているからだ。韓国も事実を事実通り述べるべきなのに、説明が途中で変わったり、日本側が資料を示すと説明が二転三転している。
日本が実務協議の翌日、一方的に〔証拠]映像を公表したのは
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