AIの「第二の夜明け」はまだか
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東大・松尾氏と考える「変化と向き合うために必要なこと」
「AIブーム」は、単なる流行から実践のフェーズに移り始めています。今後数年の間に、どのような局面を迎えるのでしょうか。そして、それに伴う企業の在り方とは。
AI研究の第一人者である東京大の松尾豊特任准教授と、電通のAIプロジェクト「AI MIRAI」のリーダーである児玉拓也氏が語り合います。
(左から)松尾豊特任准教授(東京大大学院工学系研究科)、児玉拓也氏(電通 AI MIRAI統括/AIビジネスプランナー)
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“AIが普及する瞬間”とは
児玉:AIはビジネスへの応用が少しずつ進むものの、まだ多くの企業にとって黎明期で、新規事業やR&Dの一環という位置付けも少なくありません。一方、グローバルではAIの活用が本格化しており、後れを取ることは大きなリスク。では、日本でAIの活用が一気に進む「第二の夜明け」はどう訪れるのでしょうか。
松尾:何か明確なブレークスルーが起きるというより、さまざまな現象が積み重なって、連続的に進展していくと考えています。よくAIやディープラーニング(※1)の普及で例えられる20年前のインターネットも、何かひとつがきっかけになったというより、次第に浸透していきました。ディープラーニングもすで
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