みなし労働時間制とは、実際の労働時間にかかわらず、決められた労働時間分を働いたものとしてみなす制度です。制度の対象となる業務については労働基準法で定められており、どんな職種の人でも対象になるというわけではありません。
みなし労働時間制、労働者にとってプラスなのかマイナスなのか。今回は、みなし労働時間制について詳しく見ていきましょう。
対象となる業務
現行の労働基準法において、みなし労働時間制となる業務は、以下の3種類と定められています。
1. 事業場外労働(第38条の2)
外回りの営業職や海外旅行の添乗員など、労働時間の把握が難しい場合について適用されます。例えば営業職の場合、朝、客先に直行し、午後3時にオフィスに戻ってきたとします。このケースでは、午後3時までをみなし労働とし、それ以降、退勤するまでの時間を労働時間として取り扱います。ただし、以下の場合ではみなし労働とされない可能性があります。
・事業場外労働のグループに労働時間の管理をするリーダーがいる場合
・携帯電話などで、外出先にいても随時指示を受けながら労働する場合
・訪問先と帰社時刻など、具体的な指示通りに当日の業務を終え、オフィスに戻る場合
昨今、日本企業でも導入が進んでいる在宅勤務についてですが、以下の条件を満たす場合は、みなし労働となります。
・寝食を含む私生活を営む自宅で業務が行われている
・情報通信機器が常
スポンサーリンク
みなし労働時間制は働く人々の福音? それとも悪夢?
最近の投稿
- 「自分の収入=周りの友達5人の平均年収」となる理由
- 「進化した顧客志向」。社会との接点にフロンティアがある
- ポスト・パーパスの時代?志とマーケティングの両立へ
- サウナで大喜利!?日立製作所の企業広告がSNSやメディアで話題になったワケ
- 我々人間が「子供」を愛するのは純粋に「子供のため」ではない…人が自らを犠牲にしてまで「親族」を助ける本当の理由
- 「心理学/数学/経済学/社会学…最強はどれだ?」…人間の協力関係を制す“最高の戦略”を導き出した“20世紀で最も有名な実験”の衝撃
- “人間”が利他的なのは“遺伝子”が利己的だから!?…生物学者が唱えた「モラルと進化の謎」を紐解く衝撃の視点
- 「DNAの大半が“遺伝情報”を持たない理由」を完璧に説明する衝撃的な“発想の転換”…「遺伝子」は「人間」のために存在しているのではなかった!
- 「生存に不利」なはずなのに、なぜ我々人間には「モラル」があるのか…科学者たちが奮闘の末に解き明かした人類の進化の「謎」
- 全社の業務時間を80%削減、利益率換算で25%アップ 部署横断のkintone業務改善プロジェクトの極意
コメント