街路樹や周囲の山々の木々が一気に色づいて、葉も落ちはじめて、めっきり寒くなってきましたね。北海道全域の大停電からおよそ2ヵ月。冬も近くなってきて、みなさんの中には今後のためにさまざまな「もしもの備え」を始めている、という方もいらっしゃることでしょう。
10月某日、わたしとReplan編集部スタッフは、旭川市にある北海道立総合研究機構(以下、道総研)の建築研究本部長で北方建築総合研究所所長の鈴木大隆さんを訪ねました。鈴木さんは、長年に渡って北海道をはじめとする日本の家づくりの研究に携わってきた、いわば日本の住宅建築についてのエキスパート。新潟県の中越地震や東日本大震災などの大きな災害時には、現地で建物の被害状況の調査や被災者の方々の暮らし・住まいの再建に関わるなど、災害時の住環境の実態についても造詣が深い方です。
写真向かって右端が道総研の本部長の鈴木さん。隣は、地域研究部地域システムグループ主査の高倉さん
私たちが鈴木さんに伺いたかったのは特に、今回のような大停電への備え方と、それがもし冬場に起こったときの対処の仕方です。インタビューを通して鈴木さんにお話いただいた内容を、これから3回にわたって皆さんと共有したいと思います。
冬の停電時。やっぱり役に立つのは「石油ストーブ」と「カセットコンロ」
開放型の対流式石油ストーブ
カセットコンロ
冬場に停電になると
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