那覇市長選挙の城間幹子の勝利はどうだっていいことだ。これまでたしか、現職の女性知事や県庁所在地の女性知事・市長が再出馬して落選した人はいない。
どんなひどい女性首長でもそうだ。一般的に日本の制度では現職首長は抜群の強さで、知事の場合で言うと約90パーセントの勝率だ。しかも首長は2期目はいちばん強い。まして、女性はマスコミにも登場できるし、確実に女性票の積み増しがある。
馬鹿馬鹿しいがそうなのだ。那覇も例外でなかったと言うだけだ。城間市長の得票率は、ほぼ前回並みだが、普通なら2選目は前回より多くて当たり前だ。
ところで、これまで女性知事はのべ7人、県庁所在地の市長は、5人である。本稿では、最近、出版した「47都道府県政治地図」(啓文社)の内容から、歴代の女性知事が生まれた事情と業績についての解説を抜き出し、再編成して紹介したい。
47都道府県政治地図 [単行本]
八幡和郎
啓文社書房
2018-10-18
女性知事第1号の太田房江大阪府知事
太田房江氏
女性知事第1号は、大阪府の太田房江である。大阪では岸昌(1979年)と中川和雄(1991年)という副知事経験者が知事を務めたが、府庁の職員による私物化が目立ち、横山ノック(1995年)が知事となった。圧倒的な庶民人気を背景に、財政再建問題に取り組み、2期目には、与党連合も対抗馬を出すことが出来ず楽勝した。ところが、選挙運動中のセ
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太田房江から小池百合子まで7人の女性知事列伝
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