日本の個人金融資産の約6割を、60歳以上の世帯が保有している。
平均すると2000万円くらいの貯蓄額になるそうだ。
また、この年代の多くは住宅ローンも完済しているので、固定資産も保有している世帯が多い。
つまり、日本の個人資産(金融資産と固定資産)のほとんどを、高齢者が保有しているということになる。
資産ベースで考えると、高齢層と現役・若年層との貧富の差がますます拡大している。
加えて、高齢層のほとんどは「掛け金」よりも多くの年金を受給している。
時々、雑誌等で年金の「払い」と「受給」の収支がトントンになる年齢を試算した記事が出るが、現在の60歳くらいで収支トントンという試算が多いと記憶している。
実際はもっと年齢が低いという説もある。
貧富の差という点では圧倒的な富裕層である高齢者が、バス料金、観光地、公園など公的施設で安価しか払わなくて済むのは理解に苦しむ。
限界費用ゼロの民営の映画館等であれば、一人でも多くを入れるための工夫として理解できるが…。
圧巻は、医療費の自己負担だ。
70歳を超えると、医療費の自己負担割合が少なくなる。
おかげで、開業医、とりわけ年齢と共に不具合が出てきやすい整形外科や眼科などの医院は高齢者の患者たちで満員御礼だ。
統計資料によると、70歳を超えると、通院回数がグンと上昇するそうだ。
69歳11ヶ月との間に大きな断層ができている。
70歳になった途
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