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政府のバランスシートは金融危機を増幅する

経済ニュース
今月発表されたIMFの財政モニターが、初めて世界の政府のバランスシートを比較して話題になっている。それによると2016年の日本政府の粗債務(一般政府部門)はGDPの287.5%だが、資産と相殺した純債務(net worth)は5.8%。わずかにマイナスだが、これで「国の借金はゼロだからOK」と喜ぶのは早い。
この統計はPSBSという手法で、各国を同じ基準で比較したものなので、各国の特殊性が出ている。日本の場合は政府部門の保有する「金融資産」が146.6%もあるが、このうち90%以上は日銀の保有する国債だ。これは政府と日銀の統合バランスシートで考えているためで、日銀が量的緩和で国債を買ったため総資産が膨張し、政府債務が相殺されたものだ。
これは必ずしも日本の財政が健全だということを意味するわけではない。IMFもいうように「バランスシートで資産を計上することは、高い公的債務にともなう脆弱性を否定するものではない。非金融資産の多くは売却できないので、国債の償還財源にはならない。資産評価はぶれが大きく、それを売却しなければならないような最悪の事態のとき底値になる」。
このような政府のバランスシートの脆弱性は、中央銀行が国債を大量に保有すると、さらに大きくなる。IMFの報告書では、日本と同じく巨額の量的緩和をしたアメリカについて、そのシミュレーションをしている。
これはFRBが銀行の「ス

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