「自分らしく生きたい」という言葉を耳にすることが少なくありません。所属する組織や社会において常識とされるような生き方をするのではなく、自分らしい生き方を模索したいと願う人は多いはずです。他者が作り上げた常識に囚われて生きていくのでは、自分自身の人生を満喫できないという危機感からの言葉だといってよいでしょう。
非常に共感できますし、私も自分らしく生きたいと願う一人です。
しかし、ここで踏みとどまるのではなく、敢えてもう一歩進めて考えてみましょう。
「自分らしく」といったときの「自分」とは、いかなる存在なのでしょうか?
自分自身の中に括弧たる自我が存在し、その自我の命ずるままに生きていけばよいのだといえるかもしれません。しかし、よく考えてみると、そう簡単な話ではありません。幼稚園児であった頃の自分と、現在の自分は、紛れもない同一人物ですが、その思想や信条は大きく異なっているはずです。戦隊シリーズに憧れ、出来ればヒーローになりたいと願っていた幼稚園児の頃の夢を抱き続けているという人は少ないはずです。
何故なら、人間は日々成長する存在であり、そうした成長に伴って、自分自身の思想や信条も少しずつ変化していくものだからです。容易に動くことのない確固たる自我を想定するよりも、時の経過とともに成長していく自分自身が存在すると考えた方が、現実に適しているように思います。
「自分らしさ」や「個性」とは
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「自分らしく生きる」ための読書
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