イマドキの大学生が「行き当たりばったりの行動」を求める二つの理由
電通では産学協同プロジェクトとして、明治大学商学部・藤田結子ゼミと共同で約1年間、大学生19人の日記調査を実施。ゼミに所属する大学生と一緒に若者生活とメディアとの関わりについて調査研究を行ってきました。その調査から読み解いた「大学生のリアルな生態」を紹介する本連載、最終回である第3回では、私、木伏美加が、リサーチャーとしてイマドキの大学生の行動について探っていきたいと思います。
イマドキの若者について語られるとき、「冒険をしない」「合理的」などと言われることがあります。確かにスマートフォンが普及し、どこでも簡単にさまざまな情報が検索でき、、日々多くの情報に触れながら成長してきたイマドキの若者は、事前にしっかりと調べて行動するため失敗を未然に防ぐ力が高いのかもしれません。しかし、彼らは全てにおいて合理的に行動しているわけではありません。むしろ、大学生という限られた時間を楽しむために、あえて「行き当たりばったりの行動」を楽しんでいることが分かりました。
Case1. 「その場のノリ」を楽しむ「いつメン」旅
10:00に新宿駅に到着し、レンタカーを借りた。車の中でこの伊豆旅行で何をしようかと話し合っていた。観光をしてもよかったが、メンバーの性格的に観光をするような柄ではなく、いつもボウリングをしている仲というこ
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