本年も本庶先生がめでたくノーベル賞を受賞されました(医学生理学賞)。
そして、日本人がノーベル賞受賞するたびに「でもこれは基礎研究の予算が潤沢だった80年代以前の遺産だ。文科省が国立大を法人化して予算を削り続けている今後は受賞者はゼロになるぞ」って警鐘が飛び交うのももはや風物詩となった気がします。
でも、じゃあ文科省をやっつければ問題は解決するかと言えばそんなことはありません。「俺たちをやっつけてもいいけど、じゃあ高等教育にじゃぶじゃぶつぎ込む予算はどうすんの?」というのが中の人の率直な意見です。
そうそう、安倍政権が生活保護費を削減して左界隈から非難されてますけど、アレも同じ構図ですね。別に安倍さんは生活保護受給者に興味なんかなくて、一番削りやすいところから削ってあげてるだけの話です。
政治と行政には日々いろんな要求が殺到しています。〇〇を作ってくれ、〇〇を負担してくれ、でも増税はするな……etc
高等教育の予算削ったって文句を言うのは一部の大学の先生とポスドクくらい。生活保護の予算削っても文句を言うのは生活保護受給者と一部のリベラルくらい。というかむしろ一般の勤労者の中には拍手喝采すらするものも少なくない。
だからそういう削りやすいところから先に削られるのは当然でしょう。別に誰かが悪意を持ってやっているわけではなく、日本社会のあらゆる声を政府というミキサーに突っ込んだらこういう
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