日本経済新聞の報道によれば、金融庁が証券会社や直販投信会社に対し、設定から5年以上経過した投信の運用成績を開示するように求めたようです(図表も同紙から)。
開示された各証券会社、投信会社別の顧客の含み益と含み損の比率を見ると、明らかな傾向として独立型投信のプラス比率が高く、それに続いて証券会社となり、銀行のパフォーマンスが最も悪いことがわかります。
同じタイミングで計測したデータだとすれば、このランキングを決める要素は2つあると思います。
1つは取り扱っている投資信託の品質です。当然のことながら、運用パフォーマンスが良く、保有コストの低い商品であればあるほど、顧客が損をしにくくなります。独立系投信やネット証券は、取り扱い商品が比較的低コストになっているはずです。しかし、このデータでは対面型証券とネット証券には運用成績にあまり差が無いように見えるのが不思議です。
もう1つの要素は投資信託の購入タイミングです。コモンズ投信をはじめとする独立系投信は、積み立てによる資産形成を強く押し出しており、投資家はタイミングを計って投資するのではなく、ドルコスト平均法による時間の分散を行っていると考えられます。
積立による投資は、時間を集中させた投資よりも全体的には良い成績になります。なぜなら、感情的な投資をすると、結局は高値つかみになりがちだからです。安く買って高く売ろうという意識が強くなればな
スポンサーリンク
投信「運用成績ランキング」を決める2つの要因
最近の投稿
- 「情報メディア白書」巻頭言に見るメディアの役割と在り方
- 社会課題解決に挑む個人と企業のための「Beyondカンファレンス2024」が5月31日、6月1日に開催
- 足場固めか?古巣・中日監督就任に虎視眈々…侍JAPAN・井端弘和が毎月のように会っていた「意外な相手」
- 夏に向けて「体を作りたい!」人のランニング技術 まずは効果が高く、無理なく走れるフォームを | 自分史上最高のカラダに!本気の肉体改造メソッド | 東洋経済オンライン
- 5月20日に中小企業専門のブランディング専門の”なにゆえ株式会社 山本代表取締役”と「コーチのための市場価値を高めるブランディング」のオンライントークセッションをします
- 生保が「売り上げ不振」に直面!14社ヒアリングで分かった、新契約実績が“追い風参考記録”に過ぎない理由 – 生保・損保・代理店の正念場
- 納得の「サプライズ社長人事」映すドコモの現在地 新体制下で「iモード時代の復活」期待する声も | 通信 | 東洋経済オンライン
- 薬局・ドラッグストア「身売り危険度ランキング」2位サツドラ、1位は? – 薬局・薬剤師 サバイバルダンス
- 商社の序列激変!三菱商事を抜いた「新王者」は?住商は10年で赤字4000億円の“お荷物事業”がたたり5大商社から転落寸前 – クローズアップ商社
- Senate study proposes ‘at least’ $32B yearly for AI programs
コメント