わたしは日々、放射線科医をしながら、メディアなどに医療についての記事を発信しています。「発信する医師」というのは、医師の世界ではごく一部で、ネットメディアに書いたりテレビに出たりと言った行為は(わたしはテレビに出たことはないですが)、日常診療を行う上から言うと、必ずしもメリットのある行為ではありませんし、誤解を受けるリスクもあるかもしれません。
それでもどうして伝えよう、と、思うのか考えてみると、「情報を発信することにより、読んでくださるみなさんの検査や治療における自己決定をお助けしたいなあ」と、日々考えているからです。医療者が発信する動機は人により様々ですが、「正しいことを伝えたい」ということをちらほら耳にします。これはまっとうなことで、「正しいこと」ほどちゃんと伝わりにくいため、手を変え品を変え、試行錯誤しながら日々記事を書くわけです。
しかしながら、個人的には、「正しいことを伝える」だけでは満足な記事とは言えないと思っています。悩んでいたり、迷っていたりする人には共感を示すことも必要です。さらに、それに加えて、もっと大切だと思われることがあります。
医療記事とは、正しいことを「与える」ためにあるのではなくて、患者さん(あるいはあなた)自身に病気や健康について考えるヒントを提供し、理解を助け、最終的な決定をお手伝いすることです。正確に知らなければ決定できませんし、理解する方法を
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なぜわたしは医療記事を書くのか 〜 医療と自己決定 〜
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