育休から戻ってみた
時差ボケのような日々を
育児休業から復職して、あっという間に半年が過ぎた。
とはいえ、この半年間にいろんな変化が訪れた。まず僕から3カ月遅れて妻が復職した(※1)。わが娘コケコは保育園に入った。コケコが立った。コケコが阿波踊りみたいなポーズで少しだけ歩いた。コケコが1歳になった。僕が1週間の出張から戻るとコケコが「コケ?」って顔をした。コケコが卒乳した(※2)。生駒里奈が卒業した(※3)。コケコが風邪をひき、妻が風邪をひき、僕が風邪をひいた。などなど、どれも特別で、しかし生駒の件を除けばすべてが凡庸なものなのだろうと思う。
さて、1年ちょっとお付き合いいただいた本連載「男コピーライター、育休をとる。」は、この記事の1週間後にアップされる次回「続・育休から戻ってみた」をもって、いったん終わりです。
しかし復職後の生活について何を書くかは悩ましいところだ。“男性の育休”自体は、たとえるなら「最近注目され始めた旅行先」みたいなもので、行ったことのある人がまだまだ少ないから、何を書いても「紀行文」として成立するフシがあった。でもその旅から戻った僕は、もはやただの、会社勤めの父親。変哲なんて見当たらない。さっき凡庸と書いたのはそういう意味だ。
ましてこのコラムの主眼は、育児ではなくて育休についてである(※4)。果たして特筆すべ
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