問題には「ターゲットについて考えろ」なんて書いていないのです
今年も明治学院大学の講義、全15コマを終了しました。きっと学生たちはいま長い、長い夏休みを満喫していることでしょう。そういえばぼくも四半世紀前、そんな時間を利用してバックパッカーをしてたっけ。
貧乏旅行で出合った料理の中で、特に印象深いのはチリの「セビーチェ」。この国は西側がずっと太平洋なので、どこへ行っても海鮮がうまかったのです。
現地で聞いたレシピは「生の白身魚とタマネギ、ニンニクをレモンと塩こしょうでマリネして、イタリアンパセリを混ぜるだけ」だったので、帰国してから何度もチャレンジしましたが、どうにも「あの味」が再現できませんでした。結局、イタリアンパセリより香りの強いコリアンダー(シャンツァイ)が必要だと気付くまで、ずいぶん時間がかかったものです。
久々につくったセビーチェ、キンキンに冷えた白ワインと抜群!
さてさて。ぼくが担当する「経営学特講」は、イノベーションの起こし方について、みんなと考える時間でした。そしてそこでは、広告業界で「クリエーティブテスト」として知られる「正解のない問題」を活用しています。
今年も「もっと万年筆が使われるようにするには、どうしたらよいだろう?」「バンジージャンプが飛びたくなるアイデアを考えてください」「パラリンピックを盛り上げるためには、どうしたらよいでしょう?」といった出題をしまし
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