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iPhone用チップメーカー、身代金ウィルス感染で工場停止。1年以上パッチ未適用だった

次世代iPhone用のチップを製造していると報道された台湾企業TSMCは、先週末にWannaCryランサムウェアの亜種により複数の工場が停止に追い込まれた件につき、セキュリティパッチを適用していないWindows 7を運用していたことを発表したと伝えられています。
米テック系メディアV3によると、TSMCは記者会見にてパッチを当てていないWindows 7が工場施設の重要プロセスを管理しており、この部分にウィルス被害が及んだと認めたとのこと。
もっとも、生産現場で使うPCとプロセス制御は一般に、個人ユーザーの使用環境とは違う特別な事情もあり(後述)、そのギャップゆえに生じた事故の可能性もあります。
WannaCryランサムウェアは、2017年春頃に全世界のWindowsマシンで猛威を奮ったコンピュータウィルスです。この件に関するマイクロソフトの対応は迅速かつ徹底しており、Windows Vista、7、8.1、10に対しては同年3月15日に、Windows XPなどサポート終了済みのOSでも「異例の措置」として5月にセキュリティパッチを配布していました。
アメリカのFedEXや仏自動車大手のルノーなど、世界の大企業を襲った脅威から、すでに1年以上が経過しています。これほどの期間、世界最大の半導体製造ファウンダリであるTSMCが、セキュリティパッチを当てていないシステムを放置していた

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