mathiaswasik/flickr(編集部)
杉田議員の、LGBTに対する「生産性」発言が物議を醸してある程度の時間が経過しました。
杉田議員は、問題となった「新潮45」に寄稿した「LGBT支援の度が過ぎる」と題された文章中で、「そんなにLGBTは差別されているでしょうか? 自分の友人であれば、たとえLGBTであろうと、偏見無くつきあえます」という旨の発言をされており、日本社会はそもそも同性愛に寛容であり、それほど大きな問題は無いという論旨が示されていますが、現状では、婚姻制度などの社会制度において、「異性愛者と同等の権利」を与えられている訳ではなく、実生活において不利な状況に置かれているのは明らかです。
例えば、病院という空間においても、LGBTの方々が抱える問題をいくつか挙げることができます。入院生活をはじめとする病院という空間では、「家族」という存在が一定の重要な役割を果たします。患者さんの治療などの方針決定について、当人の意思が第一なのはもちろんのことですが、同時に、「ご家族の意向」も、わが国においては、同じくらいの重要性を持っています。四六時中、身の回りの世話をしたり、病院に同行したりといったことは、多くの場合家族が担っていますから、その希望がそれなりに尊重されるということは、ある意味必然的でしょう。
わたしは、現在は画像診断医なので、患者さんのベッドサイドに行くとい
コメント