共同宣言に署名した米朝首脳(ホワイトハウスFacebook:編集部)
トランプ米大統領は22日、北朝鮮の核兵器は米国にとって「異常で並外れた脅威」と指摘し、金正恩政権に対する制裁を1年延長すると米議会に伝えたという。米朝首脳会談で曖昧のままだった北朝鮮の非核化の現状を考えればいい決定だ。シンガポールで署名した4項目の共同宣言では「朝鮮半島の非核化」という項目があったが、北朝鮮の詳細な非核化のロードマップ「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」(CVID)が記述されていなかったことから懸念する声が聞かれた。トランプ大統領が対北制裁を今後1年間延期すると決定したことは現時点で最善の対応だ。
歴史上初の米朝首脳会談後、何が進展したのだろうか。トランプ氏は、米韓軍事演習の暫定停止が決まったほか、韓国動乱時に戦死した米兵らの遺骨200柱を北朝鮮から返還されたとして、両国首脳の合意がすでに成果を上げていると主張している。
韓国聯合ニュースによると、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は21日、米朝首脳会談後に撮影された衛星写真を基に、「北朝鮮北西部・東倉里のミサイル発射場(西海衛星発射場)でミサイルエンジン実験用の発射台を解体するなどの目立った活動は見られない」と伝えた。金正恩朝鮮労働党委員長はシンガポールの米朝首脳会談でミサイルエンジン実験場を「近く破壊する」と約束したが、まだ実施されていない
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