アメリカ人に「映画離れ」の兆し、チケット販売枚数は95年以来で最低
日本では自動車、お酒、恋愛などの”若者離れ”が話題になりがちですが、海を越えた北米(米国・カナダ)で、アメリカ人の”映画館離れ”の兆しが現れつつあります。
アメリカ映画協会(MPAA)によれば、米国映画興行収入は2017年に前年比5%増の406億ドルと史上最高でした。これだけ切り取ると朗報ですよね?しかし収入増を牽引したのは海外であり、北米では同2%減の111億ドルと、前年の114億ドルに届かず。全米劇場主協会(NATO)によれば、チケット販売枚数も2017年は前年比6%減の12.4億枚と、1995年以来で最低を更新していました。
チケット数の売上が落ち込めば、1年間の映画館訪問回数も減少するというもの。2017年は1人当たり3.6回にとどまり、少なくとも2008年以降で最低という体たらくでした。金融危機が全米を直撃した2008年の4.2回、2009年でも4.3回だったというのに、失望を禁じ得ません。
(作成:MPAAよりMy Big Apple NY)
北米でチケット売上数の減少ほど売上が落ち込まなかった背景は、チケット1枚当たりの単価が高いデジタル3D映画スクリーン数の増加が挙げられます。2017年は前年比で1.4%増の1万6,978枚となり、デジタルスクリーンのうち39%を占める状況。全世界では特に著しく14%増の9万9,639枚と、デジタル・スクリーン全体の59%に及び
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