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ワルトハイムと民族の「苦悩」

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ワルトハイム夫妻(1986年6月23日、ウィ―ンにて、撮影)
春の訪れを告げるような暖かい光が仕事場に差し込んできた日、久しく手を付けてこなかった昔の写真の整理に取り掛かった。1枚の少々暗い写真が目に入った。1986年のクルト・ワルトハイムの大統領選挙後の写真だった。ワルトハイムと夫人エリザベトさんが椅子に座っている。夫人はこちらを見ているが、ワルトハイムの視線は下の方に向いていた。
ワルトハイムは第4代国連事務総長(任期1972~1981年)を10年間勤めた後、第6代オーストリア大統領(1986~1992年)に就任した人物だ。職業外交官としては最高の地位に上り詰めたが、その生涯はいつも輝かしいということはなく、特に大統領選では世界からバッシングを受けた。理由はバルカン戦線でのナチス・ドイツ戦争犯罪関与への容疑だ。世界ユダヤ人会議(WJC)がワルトハイム攻撃を始め、世界の主要メディアもそれに追従してワルトハイムを叩き続けた。ナチスの青年将校だったワルトハイムの戦争犯罪関与容疑について国内では意見が分かれたものの、輝かしい外交経歴を誇るワルトハイムは大統領選で勝利した。
写真は大統領就任前、1986年6月23日、ウィーンで撮影したものだ。写真を見ながら、ワルトハイム夫妻は当時、どのような心境で日々を送っていたのだろうかと考えた。ワルトハイムは自身への戦争犯罪容疑については、「自分は国

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