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文大統領の南北首脳会談前の心構え

経済ニュース
トランプ米大統領と電話会談する文在寅大統領(2018年3月1日、韓国大統領府公式サイトから)
ソウルからの情報によると、南北首脳会談が4月末に板門店で開催されることになったという。韓国の文在寅大統領が派遣した特使団(団長・鄭義溶大統領府国家安保室長)が5日、平壌を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と44時間を超える長時間の会談をし、南北首脳会談を早急に実現させることでトントンと話が進んだという。
金正恩氏が韓国の特使団と直接会談し、夕食を共にしたことは初めてだ。金正恩氏にとってもどのような理由があるにせよ、南北首脳会談を早く実現させたい意向の表れと受け取られている。平昌冬季五輪大会後、全てはベルトコンベアー式に、南北首脳会談がセッテイングされたわけだ。
数億ドルのプレゼントをカバンに入れて訪朝した故金大中氏(大統領在任1998~2003年)を思い出すまでもなく、歴代の韓国大統領は訪朝し、北の最高指導者と会談することをその政権の大きな目標としたが、政治の恩師、故盧武鉉大統領(在位2003~08年)に倣い、文大統領にも南北首脳会談の日が近づいてきたわけだ。
もちろん、文大統領の首脳会談の目標は単に金正恩氏と会談することではなく、朝鮮半島の平和実現、南北再統一、北の非核化という大きな課題がある。ひょっとしたら、金正恩氏に米朝対話を促すことも重要課題かもしれない。歴代の大統領は程度の差こそあれ

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