【抄訳】
国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)の毒物研究部門National Toxicology Programが、携帯電話の電波放射が特定の形のがんに結びついていることを見出している。それはまだ最終結論にはほど遠いもので、その複雑な研究結果はこれから他の専門家たちからの評価を必要とするが、しかし彼らの発見の一部は明らかに重要であり、一般のレベルでも議論される価値がある。
携帯電話の電波の発がん性に関する一部の研究は2016年に初めて登場し、ぼくも本誌TechCrunchで取り上げたことがあるが、今回の(草稿)はデータを完備した完全な研究報告だ。
どちらの報告でも、“ラットやマウスにおける携帯電話のRFR(radio frequency radiation, 電波放射)への露出に結びついた腫瘍の発生の一貫した増加は示されていない”、としている。しかし研究者たちは、“これまでの研究の設計では、このような陰性の結果が携帯電話のRFRに発がん性がないことを明らかに示している、と最終的に結論するのは困難である”、と感じていた。
言い換えると、発がん性云々に関する結論を出せるほどに十分な量と密度の電波放射環境での研究を、まだ誰も行っていなかった。そして今回の研究では、実験動物の、RFRへのより
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