昨日(15日)の日経朝刊 第5面に掲載されました。
経営者はどれだけ社員と意思疎通できているのか。昨年、そんな懸念を抱かせる事例が相次ぎました。
日産自動車では無資格者による検査が社長の是正宣言後も続いた。製品データの改ざん問題で「我々の自助努力では根本的な原因を探し出せないのではないか」と自信喪失気味に語った経営者もいました。
「会社は赤の他人の集まり。経営者になれば社員は自然に従う、と思うのは勘違いだ」。大田嘉仁・京セラコミュニケーションシステム顧問はこう話す。大田氏が長年秘書として仕えた稲盛和夫・京セラ名誉会長は「全従業員の物心両面の幸福を追求する」との経営理念を掲げた。さらに信頼関係を築くため細かい努力を積み重ねたという。
工場など現場に赴く。社員に感謝する。コンパを開いて杯を交わす。再建のために会長を務めた日本航空でも同じだった。
伊丹空港を視察した時、カウンター勤務の若い女性社員が月2千円のコスト削減成果を発表した。金額の少なさに周囲は困惑したが、稲盛氏は「そういう努力が一番大事なんだ」と大いに褒めた。この話はメールで部署を越えて広まった。
「安全と健康を何よりも大切にお過ごしください」
クボタの社員、約1万1千人の自宅には毎年、バースデーカードが届く。開くと、上半分に木股昌俊社長の顔写真と手書きメッセージが印刷されている。
木股氏は工
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