オーストリア憲法裁判所は5日、同性愛者の婚姻を2019年1月1日から認知すると発表した。同国では2009年、「登録されたパートナーシップ」が導入され、その翌年から施行されたが、同性婚は認められなかった。
憲法裁判所は同性婚認知の理由として、「同性と異性間の婚姻に対する異なった対応は差別禁止法に違反する」と説明し、関連法の改正後、19年1月1日付で同性婚を認めるという。欧州ではこれまで15カ国が同性婚を認知している。
▲ウィ―ン市庁舎前広場のクリスマス市場風景(2017年12月2日 撮影)
同性婚認知のニュースは社会民主党、「緑の党」、ネオスなど政党が次々と歓迎を表明する一方、国民党と連立政権に参加予定の極右政党「自由党」は批判し、国民党に対しても「反対せずに黙認している2重政策だ」と指摘する声が出ている。
一方、同国の主要宗教、ローマ・カトリック教会最高指導者、シェーンブルン枢機卿は「最高裁判官が婚姻について正常な理解を失ったことに驚かざるを得ない。婚姻は男性と女性の間の自然な結び付けだ。子供も産み、新しい世代を継承していく。裁判官は結局、社会の秩序を破壊することになる」と異例の厳しい批判声明を公表している。
憲法裁判所の今回の決定の直接の契機は、「登録されたパートナーシップ」の2人の女性が同性婚を申請したが、ウィ―ン市と行政裁判所から拒否されたことにある。それを受け、憲法裁判所が
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オーストリア、同性婚を承認へ
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